集客(流入分析)編 アクセス解析ログ分析の仕方2|Web担当者から良くある質問回答コラム
前回の [Web担当者から良くある質問回答コラム] アクセス解析の見方・分析方法、活用法がわからない では、アクセス解析の分析の仕方について、大枠の流れと全体像をについて書きました。その中で4つのフェーズに分けて分析をしていくことを推奨しました。
今回は、1つめのフェーズ『集客(流入)分析』に関してまとめていきます。
具体的な話になってきますので、GoogleAnalyticsを例にあげながら、説明していきます。
前回のコラムでも書いたとおり、「全体から詳細へと見ていく事」という基本を念頭において読んでください。
まずサイト全体の参照元(どこから来ているか?)をチェック!
分析の手順としては、全体を把握しながら徐々に詳細を分析としていく流れです。

上記、GoogleAnalyticsの画面です。(2013年10月に刷新されました。)
集客(流入)分析で確認していくのは、「どこから訪問しているのか?」を知っていくかとから始めます。GoogleAnalyticsのUIで、集客カテゴリ>サマリーをクリックすると、上記の表が確認できます。
(項目の意味)
・Organic Search(自然検索)
・Direct(お気に入りや、ブックマークなどのリファラの取得ができないもの)
・Referral(参照元サイト)
・Social(Google+や、Facebook、YouTubeなど)
・Paid Search(リスティング広告等)
上記から大きく、4つのカテゴリで把握するとよいでしょう。
・参照元なし(Direct)
・検索エンジンからの流入(Organic Search)
・参照元サイト(Referral)参照元サイト
・ソーシャルネットワーク(Social)
流入比率について

流入比率は、円グラフにしてしまうと見やすいです。
サイトへの流入のシェアがどのようなるかは、サイトの特徴によっても変わりますし、どういった割合が良いかという黄金比的なものもありませんが、全体的な傾向としては『検索エンジンからの流入』の割合が高くなります。
逆に開設して間もないサイトは、参照サイトからの流入が多く見られます。認知が低い為検索されない事や、検索エンジンの検索結果に反映していない(インデックスされていない)等の可能性が考えられます。
検索エンジンの流入比率や流入数が低い場合は、高くしていく過程をKPIとして注目していく例もよくあります。
注目する流入元が決まったらそれぞれの詳細を確認していきましょう。
検索エンジンからの流入
前段落で、流入の割合は検索エンジンが多い傾向があると記しましたが、こらは検索結果の上位に表示される事で多くの流入があることの証明です。つまり、
1. 検索結果の上位表示の為のSEO対策
2. 広告として、検索結果(キーワード)に表示するリスティング広告(PPC)
のふたつ(※)が、非常に重要な集客戦略の1つであることを示しています。
※検索エンジンマーケティング(SEM)と言われます。
チェック!
サイト開設後間もないサイトは、検索エンジンからの流入比率が低いという統計を前段落で紹介しましたが、規模がある程度あり、開設してから時間がたっているサイトであるにもかかわらず流入比率が低い場合は、ほとんどの場合SEO対策の余地が十分あるといえますので、SEO対策でサイト流入数を伸ばせる可能性が十分にあるという事です。(ロングテールSEO)
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検索キーワードの確認・把握
検索エンジンの全体の流入数がわかったら、キーワード別の流入数を見ていきます。
・(not provided)
最近増えていますがこれは、Googleが検索エンジンがGoogleアカウントのログイン状態に関係なく、すべてのGoogle検索をHTTPSでの接続(SSL検索)利用するように仕様を変更したために、Googleからの集客したユーザーの検索ワードが取得できなくなったためです。おそらく、2013年の8月以降 not provided の割合が跳ね上がっているサイトが多いと思われます。
流入上位キーワード
ほとんどの場合、会社名やサービス名等の固有名詞が上位に来る事が多いと思います。
そのほかのキーワードを確認しながら、自分が望むキーワードで集客出来ているか?また、その他どのようなキーワード出来来ているかをチェックし、それぞれの検索キーワードは検索結果の何番目に表示されているかも同時にチェックしていきましょう。
◆自社サイトの順位をチェックするツール紹介◆
・検索順位チェックツールGRC
老舗です。簡単操作でつかい安く、動きが早組みやすいです。無料利用可能です。
・検索順位チェックツール「IKKO」
無料で無制限取得可能であること、Baidu(百度)対応であることはすごく良い。
慣れるまでちょっと見難いかもしれません。
検索キーワードとランディングページ
流入キーワードがわかったら、どのページがそのワードで検索結果に反映しているか?について確認していきます。GoogleAnalyticsでいうと、メニューの
集客>キーワード>オーガニック検索
で、下記の表が表示されます。
そのページの赤マルの箇所、で
トラフィックから、ランディングページを選択
すると、流入キーワード毎のLPが確認できます。

チェック!
上記で全体の検索エンジンからの流入に対して、Topページへの流入の割合を調べてみましょう。
例えば、
/
/index.html
/index.php
等の 合計数字÷全体の検索エンジンからの流入数 ということになります。
この数字が、30%以上であればほとんどのば場合SEO対策が出来ていないと言えます。
25P以上あるサイトで、20%代以上であれば、SEO対策内部施策をすることで、検索エンジンからの流入数を増やせる可能性が大変高いです。
この数字を追う事で、問題点や改善点を発見できます。
また、SEO内部対策をした際に、効果測定の指標としても活用でき、この数字をもとにPDCAサイクルをまわしていくことで、サイトの改善(アクセス数の向上)を図れます。
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アクセス解析ログの流入(集客)分析 まとめ
[アクセス解析ログの流入(集客)分析]
1. 全体の流入数と流入元の割合を把握しましょう。
2. 次に4つの分類でチェックしていきましょう。
・参照元なし(Direct)
・検索エンジンからの流入(Organic Search)
・参照元サイト(Referral)参照元サイト
・ソーシャルネットワーク(Social)
3. 上記をそれぞれ細かく分析していきましょう。
⇒ 一般的には検索エンジンからの流入割合が多くなる傾向がある。
⇒ Webサイト開設後時間がたっているにもかかわらず、検索エンジンからの流入の割りあが少ない場合は、SEO対策によるアクセス数向上の余地が高い。
[検索エンジンからの流入(集客)分析]
1. 流入キーワードをチェックしよう。
2. キーワード毎のランディングページをチェックしよう。
⇒検索エンジンからの流入の割合が、Topページが30%以上の場合は、SEO対策(内部施策)で大幅にアクセス数をアップできる可能性が高い。
⇒検索エンジンからの流入数とランディングページ数値を追う事で、検索エンジン対策の改善の為のPDCAサイクルをまわせます。
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