NEWS&COLUMN

HOME >> NEWS&COLUMN >> コラム:ロングテールSEOとは?効果は?|Web担当者から…

ロングテールSEOとは?効果は?|Web担当者から良くある質問回答コラム

コラム

[2014.06.25]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


「ロングテールSEO」という言葉は聞いたことがあると思いますが、詳しくはご存じない方が割と多く、「ロングテールSEO」て具体的にどういうこと?という質問をよく受けます。
そこで今回は、「ロングテールSEO」について、まとめていきたいと思います。


Webの運用では、「ロングテールSEO」はとても重要なキーワードになります。
SEO対策をする際に、”ビックキーワード”に固執している、ご担当者様が良くいらっしゃいます。
(実際は、御担当者様ではなく、上層部の方の御指示だったりする事が多いですが。)
そういうサイトに限って、ペナルティを受けやすくなってしまいます。(もしくは既に受けているか。)

現在のSEOは、コンテンツの質も量もないウェブサイトでは、どんなキーワードでも上位表示することは出来ません。
逆に言えば、コツコツとコンテンツの質・量ともに増やす努力をしていけば、上位表示が出来るという事です。


[関連コラム] Web担当者から良くある質問回答コラム
SEO対策って結局どうしたらいいの?という方にお話しするSEO対策の話し
SEO対策って結局どうしたらいいの?2 【SEOの本質】
キーワードの選定について|SEO対策って結局どうしたらいいの?3




ロングテールとは?


ロングテールとは、販売数の少ない商品が多く、その売り上げが全体の売り上げのうち、無視できない割合を占めるという法則を表しています。

これをグラフ(下図)にすると、尻尾(tail)のような形になるため、ロングテールと呼ばれています。

ロングテール


実店舗では、売れ筋の少数の商品が全体の売り上げの大半を占めるという、べき乗の法則「20:80の法則」があてはまりました。

売上上位20%の商品が、全体の80%の売上を上げるという法則で、つまり、売上下位80%の商品は全体の売上の20%でしかないということを意味します。この法則に従うと顧客全員を対象としたサービスを行うより、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的に売り上げが伸ばせるという事です。

商品を置くスペース(売り場面積)に限りがあり、在庫を抱えればそれだけ維持コストがかかるオフラインショップでは、下位80%の商品は死に筋商品と考えられ、利益を生みにくいため軽視されてきました。

しかし、オンラインショップでは、売り場面積が無限であり、商品の陳列、在庫の管理、商品の受注にかかるコストが抑えられる為、死に筋とされてきた80%の商品でも利益を上げることが可能であると証明されるようになりました。この現象が「ロングテール」と呼ばれています。


この売上形成を実現できると、売れ筋商品が急激に売れなくなったとしても、その他の商品で売上が確保できるため売り上げの安定が性が格段に上がるといメリットがあります。

 

ロングテールSEOとは?


ロングテールSEOとは、ロングテールの法則をSEOにあてはめた考え方です。
先ほどの説明の、売り上げを、検索エンジンからのアクセス数。売れ筋商品を、良く検索されるワード(ビックワード)。死に筋商品は、あまり検索されないキーワード(複合ワードや、ニッチなワード)。に置き換えて考えてみてください。


下記は、ファッションECサイトの例

ロングテール キーワード例 ファッション


縦軸は検索数です。横軸はキーワードで、○●はブランド名、アイテム総称(ジャケット・チノパン・デニム・ベスト)です。検索数の多い順に見ると、ブランド名⇒アイテム総称⇒ブランド名との複合ワード・アイテム総称との複合ワードの順に並び順に検索数が少なくなっています。

検索数の少ないキーワードが、ロングテールキーワードにあたります。
ここで重要なのは、検索数の少ないキーワードを上位表示させても意味がないと思うのではなく、確実に上位表示をさせてそのキーワードからアクセス数を稼げるようにしておくことです。

実際は、上記表の横軸はずっと続きます。このピンクの部分が増えていく事によって、アクセス数や売り上げを広範囲でカバーして、全体を見ると、ビックキーワードや売れ筋商品の2割よりもずっと、複合ワードのアクセス数や、不人気な商品8割の売り上げの方が全体の大半を占める事になります。




|ロングテールSEOキーワードを上位表示させるメリット


ロングテールSEOキーワードを上位表示させるメリット




1. リスクの分散(アクセス数の安定)
  
  検索数の少ないキーワードでも、複数のキーワードを確実に上位表示をさせ検索エンジンから誘導させる事によって、そのうちにいくつかのキーワードが上位表示されなくなったとしても、全体のアクセス数には大きな影響はなく、安定したアクセスを維持することが可能になります。


2. 比較的上位に表示をさせるのが容易

  競合の少ないキーワードでSEO対策を行う事によって、その一つ一つのキーワードはビックキーワードに比べて上位表示することが比較的簡単に実現できます。


3. 質の高いアクセスを確保できる

  複合ワードは検索数自体は少なくても、質の高いユーザーといえます。例えば、「賃貸マンション」と「賃貸マンション 新宿」と「賃貸マンション 新宿 ペット可」の3つのキーワードをイメージしてください。検索キーワードが長くなれば、なるほど購買意欲の高いユーザーといえる事がわかりますよね?このようなキーワードは、CVR(コンバーションレート)が高く優良なユーザーといえます。


※CVR(コンバーションレート):アクセス数やユーザー数に対して、どのくらいの割合でコンバーション(目的:資料請求や購入など)にいたったかを表す指標。


ロングテールSEOについてお分かり頂けましたでしょうか?
メリットをまとめて紹介しましたが、デメリット(メリットを得るために必要な作業)に関しても解説していきます。




ロングテールSEOを実現する為に必要な事


いままでの説明で、ロングテールとロングテールメリットに関してはご理解いただけたかと思います。

このマーケティング戦略を実現する為に、必要な事をまとめていきます。


1. 対策をするキーワードに比例してページ(コンテンツ)数が必要になる


 1ページで対策出来るキーワードは、多くても3キーワードです。
そのため、多くのキーワードで上位表示させるには、より多くのページ(コンテンツ)数が必要となります。


2. ページを随時、追加更新していく事が必要

 検索エンジンは、更新頻度の高いWEBサイトへ頻繁に訪ずれページ内容を確認してくれますが、更新頻度の少ないサイトへは、あまり訪れなくなってしまいます。また、新しいページを作成しても、そのページが検索エンジンに認識されるのに時間がかかってしまえば効果は少なくなるので、検索エンジンに更新時に通知していく必要があります。







サイト自体を強くする必要がある。
これは、全てのSEOに共通する点ですが、検索エンジンに優秀と認められたサイトは、それらに関連する全てのページに対して、重要度が振り分けられ、上位表示されやすくなります。

関連リンク


  • 今回の記事はいかがでしたでしょうか?
    今後の更新の記事に役立たせて頂きますので、評価お願いします。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PAGETOP